債務整理をすると住宅ローン審査に通らない?審査に通るにはどうすればいい?

   2018/01/22

債務整理をするとなぜ住宅ローン審査に通らないのか?

一般的には債務整理をした経験があると、住宅ローンの融資を受けるには条件が厳しくなると言われています。世の中で一般的に言われていることへの疑問を晴らしながら、実態について説明していきたいと思います。

まず、債務整理といっても厳密には複数の手続きがあります。よって、その債務整理の種類ごとにどのような条件(制約)が課せられるかも変わります。それでは、債務整理のどんな手続をしたらどのような扱いとなるのかを見ていきましょう。

そもそも債務整理とは?

上述したとおり、債務整理には3つの種類があります。ひとつひとつ、ざっと確認してみましょう。

債務整理には「任意整理」「民事再生」「自己破産」の3つの手続きがあります。借金が膨らみすぎてしまい、返済が難しくなってしまった場合には、このような方法によって債務を整理をすることが出来ます。

①任意整理

借金の利息部分について、支払う必要がなくなります。つまり、借金の元本だけが残るようになり、トータルの借金額を減らすことができます。最低でもおおよそ20%は借金額を減らすことが出来るでしょう。また、既に支払った利息分があれば、それもトータルの借金額から減額されます。これまで利息部分だけを払っており、元本が全然減っていなかったといった状況で債務整理をしたら、借金がほぼゼロになったといった方もいます。

②民事再生

任意整理では借金を返すのが難しいという場合には、民事再生となります。民事再生は、住宅ローンの借入金をのぞく5,000万円までの借金を対象に債務整理が可能になります。任意整理が主に金利部分のカットというのに対し、民事再生では元本部分についても減額の対象となります。減額幅もかなり大きく、借金総額の約80%は支払わなくてもいいような形になります。

③自己破産

任意整理や民事再生でも不可能であると判断された場合には、自己破産となります。債務整理の中では、これが一番重たい手続きとなります。自己破産は、借金額にかかわらず、全ての借金を帳消し(なかったこと)にする方法ではありますが、経済活動に及ぼすデメリットも、任意整理などよりも大きいです。

 

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任意整理でも住宅ローンの審査は通らない?

債務整理の中では、任意整理は最も軽い手続きであるということを上述しました。では、任意整理をすることで住宅ローンが組めないなどの不都合が生じるのでしょうか。

任意整理と住宅ローンの関係

任意整理をした場合には、信用情報機関へその事実が登録されます。世間でよく言われている「ブラックリスト」というものに記録が残るのです。ブラックリストとは、信用情報機関による金融事故の記録のことを指します。信用情報機関(JICCなど)の記録に金融事故の記録が残っている期間は、新たな借り入れができなくなります。

債務整理をするとクレジットカードの発行・更新も難しくなる

金融機関での普通の借り入れや住宅ローンもそうですが、クレジットカードにも影響があります。新規カードを発行することができなくなることや、現在持っているカードも更新のタイミング等で使えなくなる可能性がかなり高いです。クレジットカードもローン機能を持つものですので、信用情報機関と連携されています。

ブラックリストの登録がなくなるまで数年以上はかかる

3つの債務整理ごとに、どれぐらいの間ブラックリストに登録されるのかは異なります。任意整理の場合には約5年程度、民事再生・自己破産の場合には5~10年程度となります。借金の減額幅が大きければ大きいだけ、こういったデメリットも大きいというのは感覚的にも納得ですね。しかし、お分かりの通りずっと続くわけではないですので、借金の帳消しにしてくれる代償だと思えば、そこまで重く感じない方もいらっしゃいそうですね。

任意整理をしても借り入れ審査に通るケースもある?

任意整理であっても、信用情報機関に金融事故として登録されると述べました。では、任意整理をしても審査に通ることはあるのでしょうか。

住宅ローンの審査で大事なのは、やはり事故がないこと

一般的には、住宅ローン審査では、年収・勤め先・勤続年数などに重きを置いた審査となります。しかし、一番大切なポイントは信用情報機関の信用情報となるでしょう。ここでNGになってしまうとどれだけ収入が高くても審査通過は難しく、一発アウトとなってしまうでしょう。

現在は「シロ」だが過去に任意整理の経験があると厳しいの?

任意整理をした後には、その借金についての事故情報記録が残っている限り、住宅ローンを新たに組むことは難しいでしょう。では、一度任意整理をしてしまうとこの先ずっと住宅ローンは組めないということなのでしょうか?

いいえ、実はそういった訳ではないのです。先ほども申し上げたとおり、任意整理をしたという金融事故の記録は、完済後5年程度で記録から消えるのです。つまり、記録が消えた後であれば、住宅ローン審査に通過することは可能なのです。時間はかかってしまいますが、住宅ローンを一生組めないといった訳ではありませんのでご安心ください。しかし、金融事故を起こした金融機関のデータベースには、恐らく記録は残っている可能性が高いですので、できるだけ違う金融機関の住宅ローンに申し込むのがベターであると言えるでしょう。

フラット35の審査を通過するには?

フラット35とは、住宅資金支援機構によって提供されている住宅ローンです。借り入れ自体は、民間の金融機関で行います。通常の住宅ローンよりも条件は甘めで、金利もそこまで高くないため、利用する方も多数いらっしゃいます。住宅ローンは雇用形態(正社員であること)を主に重視するのですが、フラット35では正社員以外の雇用形態(個人事業主など)でも借りることが出来ます。

では、債務整理をした後にフラット35での借り入れ審査に通過するためには、どのようにすればいいでしょうか?

基本的には住宅ローン同様、ブラックリストから消えていること

フラット35に関しても、ブラックリストの登録があれば融資を受けられません。しかし、住宅ローン同様に、債務整理を終えた(ブラックリストの登録がなくなった)後であれば融資を受けられることが可能となります。

住宅ローンの借り換えはできる?

住宅ローンの借り換えについても同様で、審査通過は難しいでしょう。というのも、これまでの住宅ローンを新たな借り入れで清算した上で変更後のローンを組むことになります。
ですので、原則、債務整理後の借り換えは、審査通過は難しいと考えるのが妥当でしょう。

住宅ローン返済中に債務整理をしたらどうなる?

マイホームは一生に1度の最も高い買い物であるので、手放したくないといった方も多いことでしょう。それに、家を手放すことによる生活へのインパクトもかなり大きいです。そんな理由からも、住宅ローンを返済している真っ只中に、債務整理をしなければいけない状況となった場合、扱いは気になるところですね。

住宅ローンと住居はどうなるの?

結論から言うと、債務整理の種類によって住宅ローンの扱いは異なります。言い換えると、債務整理の種類次第では、住宅を手放さなくても良いということになります。では、どんな債務整理の手続きだと手放さなくなるのでしょうか。

それは、「任意整理」「民事再生」の場合です。これらの債務整理の場合には、持ち家は処分されることなく、そのまま残ることになります。ただし、裏を返すと、経済状況が悪くても、住宅ローンの返済をし続ける必要があります。

自己破産の場合には持ち家は処分される可能性が極めて高い

しかし、自己破産の場合には状況は異なります。自己破産とは、すべての借金を法的に免除する方法となりますので、住宅ローンの返済も含まれます。つまり、家を処分しなければいけないということになります。ただし、持ち家でない場合(実家など)については処分の対象ではありません。住宅を残したいのであれば、できるだけ任意整理か民事再生に落ち着くように進めることができればと思います。

 

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