住宅ローン破綻(破産)をするとどうなる?今後の生活への影響は?

   2018/03/03

住宅ローン破綻とは?

住宅ローン破綻

 

住宅ローン破綻の定義というものは無いのですが、住宅ローンの毎月の返済ができなくなることで、完済が困難になり、住宅を手放すことを指します。

住宅を手放すことで、売却した資金を住宅ローンの返済に充てますが、それでも完済ができない場合には債務整理(自己破産)などの選択肢を取り、借金を免除してもらうといったことになるでしょう。

住宅ローン破綻者の実態

データによると、3ケ月以上の返済遅延があるのは9万8,694世帯もあるそうです。住宅ローンを組んでいる全体に占める比率として0.89%いるようです。

実際に破綻した世帯数のデータは存在しないのですが、およそ10万世帯のうち半分程度はいるのではないかと考えられます。というのも、返済遅延があると遅延損害金と言って、15%程度の利息が発生するのです。ましてや3か月も遅延している人たちがまとめて払えるということは考えにくいです。

住宅ローン破綻の原因(理由)は?

住宅ローン破綻の原因は、当然ながら「毎月の支払いができない」ことによるものです。では、毎月の支払ができなくなってしまったことにはどのような理由があるのかを調べてみました。

主に以下の要因などがあるそうなのですが、環境の変化によって返済が不可能になってしまうことも多いようです。さすがに失業や離婚などを加味したうえで住宅ローンを組む人はいないですよね。しかし、だからこそ住宅ローン破綻は誰にでも起こりうる問題なのです。

<主な要因>

・当初の返済計画がずさんであった

・失業(病気、勤務先の倒産など)による給与所得の低下

・離婚により返済の支援がなくなる

住宅ローン破綻の事例

yahoo!知恵袋を見てみると、住宅ローンの破綻をする人たちの投稿が見受けられます。当時住宅ローンを組んだ時には、当然ながら完済の目途がついていたのでしょうが、失業などによる収入の低下が大きな理由だそうです。

リストラも当たり前のようになってきた日本社会。解雇もそうですが、メンタルがやられてしまって働けないなど、様々な理由で職を失ったり、収入が低下することが起こりえます。これは他人事ではないでしょう。本当に大変なことです。

事例1:任意売却後に債務整理

こちらの方は、住宅を売却しても債務が残ってしまうそうです。ただ、収入がないため残債を支払うことができないため、債務整理といった選択肢も検討している人です。

住宅ローン破綻。住宅ローンの未払いが3000万残っています。月々30万程返済してきましたが、求職中で収入なく、貯金は100万程。夫婦合わせて15万の年金で生活しています。
数ヶ月で支払いが滞
るのは目に見えているのでマンションは手放すつもりです。
弁護士さんの無料相談に相談したところ、今月からローンは返済せず、裁判所で自己破産の手続きをとり、マンションが競売にかかるまでの間に引越しを済ませるように言われました。自己破産のデメリットはそれ程なく、競売にかけられることはさほど近所に知られないと背中を押されている状況です。
まずは近所の不動産屋を通してマンションを売却し、その売却額で未払い額を補おうと考えていたのですが、それだといつ売却できるかわからないままローンを支払い続け借金が増えるので引越し費用も捻出できないと言われました。任意売却という方法でも借金が残る可能性があるので勧められないと言われています。
私としては自己破産、競売というのは最終手段と考えていたので、できる限り避けたいと思っていたのですが、弁護士の方の進め方が最善の方法でしょうか。最善と納得できれば、早急に行動に移したいと思ってます。

事例2:任意売却後に賃貸物件へと住み替え

こちらの方は、住宅を売却(任意売却)し、家賃5万円程度の物件を引っ越すことで、残債を支払っていくことにした人です。自己破産まではいかなかったため、その点は良かったと思います。

住宅ローン返済破綻する前に任意売却したい
現在52歳のサラリーマン(妻と子供2人の4人家族)です。
失業&再就職後の収入減(税込み450~500万円)と家族の医療費・教育費等の支出増(600~700万円)による赤字収支が続いています。
12年前に購入した自宅マンション(3LDK)の住宅ローン返済が困難となりました。
貯蓄残高も急速に減りつつあるので、1年後くらいを目途に任意売却を考えています。

・12年前、購入額 2250万円(公庫35年ゆとりローン)
・5年前、地銀行ローンに借り換え(22年、変動金利、年支払い120万円、終了時69歳)
・現在、ローン残高 1650万円(抵当権は銀行のみ、連帯保証は銀行系列の保証会社)
・予想時価 800~900万円

☆私の希望としては任意売却後の残債務の支払いを月1万円程度にして、家賃5万円程度の公営・UR住宅に移り住みたい。

住宅ローン破綻するとその後の生活はどうなる?

マイホーム売却後に引っ越し

先の体験談でもあったように、住宅ローン破綻をすると、まず当時住んでいた家を売却することになるため、マイホームを失うことになります。よって、賃貸物件に住むということが自然な流れになると思います。

賃貸物件に住みながら残債を支払うもしくは債務整理(自己破産)をする

残債がある場合には、これを毎月支払うことになります。債務整理(自己破産など)をした場合には経済活動に制約がかかります。他の金融機関から一定期間借り入れができなくなったり、クレジットカードを持てなくなります。債務整理をするのであれば、メリット・デメリットを比較して決めたほうがいいでしょう。

今後はもっと住宅ローン破綻者が増える?

住宅ローン変動金利の推移

現在は、空前絶後の低金利ということもあり、住宅ローン金利もかなり低いです。しかし、今ギリギリで返済をしている人たちにとっては、金利が上がってしまうことはとても怖いものであると考えます。

金利に「適正」というものはありません。その時の経済に合わせて変動していくものなので、以前のような5%以上の住宅ローン金利に戻るといったこともあり得なくないのです。もし「マイナス金利だから」といって、変動金利での住宅ローンを選択している人は要注意です。

金利が上がってしまったらローンが払えないといったことがないように、今のうちから万が一に備えた貯蓄をしておくべきでしょう。

 

解決方法として債務整理(自己破産)はあり?

自己破産の最大のデメリットは、マイホーム含む財産を失うことにあります。しかしながら、毎月の返済ができないことで家を売却するといったステップを踏むのであれば、結果として自己破産をして家を手放すのと同じことです。

では、マイホーム売却後に残債が残ってしまっている場合、それを自分で払っていくか、それとも債務整理(自己破産)したほうがいいのかという点についてはどうでしょうか。

結論から言うと、そこはケースバイケースかと思います。例えば、以下のケースで考えてみましょう。

<状況>

・マイホームを売却しても2,000万円の残債がある

・2,000万円の残債を完済するには10年以上かかる

<ポイント>

・自己破産をすると10年近くは自己破産した人の名義での住宅・車などのローンを組むことはできない

上記を踏まえると、結局自力で残債を完済するにしても10年かかるのであれば、いっそのこと自己破産したほうがいいといったことになりますね。また、自己破産をしなくても解決できる場合もあるため、弁護士の無料相談を利用しておのような手段がベストなのかを専門家から教えてもらうのがいいでしょう。

そうは言っても、どこの弁護士に、どういった方法で相談するかは方法がありすぎるので、まずは無料の借金返済シュミレーターをオススメします。今の借金額がどれほど減るのかや、返済に必要な方法を提示してくれます。